「恥と名誉の新約研究会」

の活動紹介

「恥と名誉の新約研究会」は、新約聖書が記されまた読まれたギリシャ=ローマ世界の文化・社会を紐解いた背景研究を参考にしながら、新約聖書について学ぶ研究会です。当時の社会で人々の生活に大きな影響をもっていたと考えられているいくつかの価値観のなかから、特に〈恥と名誉〉という考え方に注目し、新約聖書をより深く理解することを目指しています。

ギリシャ=ローマ世界の文献を紐解いてみると、当時の人々がいかに〈恥と名誉〉を気にしていたかを知ることができます。たとえば、1世紀ローマの哲学者ディオン・クリュソストモスは「名誉よりも聖なるものがあるだろうか?」と問いかけ、人々が名誉を神聖視していたということを示唆しています(Dio Chrysostom, Orationes 31.37)。

このような考え方をもつ人々が数多くいた世界にイエスは生まれ、神の視点に立った新しい〈恥と名誉〉観を打ち立てられました。「すぐれた肩書きや財産をもっている人物こそが誉れ高いのだ」という常識に盾突き、「自分の名誉を捨ててでも神の愛を実践する人物こそ、神の目には誉れ高いのだ」と宣言されたのです(ルカの福音書7章36〜50節、ピリピ人への手紙2章5〜11節などを参照)。他にも、新約聖書(旧約聖書も、ですが)では〈恥と名誉〉にかかわる表現が数多く用いられています。

  • ヨハネの福音書5章44節「互いの間では栄誉を受けても、唯一の神からの栄誉を求めないあなたがたが、どうして信じることができるでしょうか。」
  • ローマ人への手紙10章11節「聖書はこう言っています。『この方に信頼する者は、だれも失望させられる[を見る]ことがない。』・・・」
  • ヘブル人への手紙12章2節「信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。この方は、ご自分の前に置かれた喜びのために、辱めをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右着座されたのです。」

新約学の分野で近年盛んに議論されているこの〈恥と名誉〉というトピックですが、日本で信仰生活をおくり、また宣教にかかわる私たちにとってはより大きな意味をもっていると考えることができます。それは日本文化で「恥」が強い影響力を持っていると言われているからです。〈恥と名誉〉のレンズを用いることで、私たちが生きる日本社会と新約聖書の世界をさらに深く結びつけることができるようになるはずです。

恥と名誉の新約研究会では、恥が私たちの「救い」とどのようにかかわっているのか、恥に注目した宣教のあり方にはどのようなものがありえるか、イエスがいのちをかけて確立した新しい〈恥と名誉〉の価値観は私たちの考え方・生き方にどのような変化をもたらしてくれるのか・・・などの問いについて、一緒に考えていきたいと願っています。

活動の様子(ちらみせ動画)

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運営継続にご協力をお願いします

「恥と名誉の研究会」は皆さまからのご支援をベースに運営しております。あたたかいご支援をいただけましたら幸いです。

ゆうちょ銀行へのお振込の場合

・銀行名:ゆうちょ銀行

・金融機関コード:9900

・店番:558

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・番号: 10153031

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大野祐弥の献金窓口
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「恥と名誉の新約研究会」の代表ご挨拶

当研究会のホームページにお越しくださりありがとうございます。代表の大野祐弥です。「恥と名誉の新約研究会」は、新約聖書が記されまた読まれたギリシャ=ローマ世界の文化・社会を紐解いた背景研究を参考にしながら、新約聖書について学ぶ研究会です。

当時の社会で人々の生活に大きな影響をもっていたと考えられているいくつかの価値観のなかから、特に〈恥と名誉〉という考え方に注目し、新約聖書をより深く理解することを目指しています(より詳しい内容につきましては、「恥と名誉の新約研究会」のアピール文章のページをご覧いただけましたら幸いです)。

ご一緒に新約聖書の世界を探検できることを楽しみにしております。

自己紹介(代表:大野祐弥)

1995年3月16日山口県生まれ。高校卒業後に初めて教会を訪れ、信仰をもちました。大学進学とともに大阪に移り住み、そこで通い始めた教会(日本同盟基督教団箕面めぐみ聖書教会)で洗礼を受けました。その後2020年に結婚し、妻が勤めていた日本メノナイトブレザレン教団武庫川キリスト教会に転会しました。

大学および大学院ではおもに認知言語学を学び、言語のおもしろさに惹かれていきます。また信仰生活を送るなかで聖書も深く読み始めるようになり、言語への興味ともあいまって聖書翻訳にも関心を持つようになりました。

現在は、アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるFresno Pacific Biblical Seminaryで新約学の修士課程に在籍し、〈恥と名誉〉のレンズから新約聖書の研究に取り組んでいます。

参加方法

研究会に参加するための特別な資格や条件はありません。誰でも参加していただくことが可能です。

なお、研究会は基本的にビデオ通話アプリで開催しているため、デバイス(スマホやパソコン、タブレット)とインターネット通信環境は各々準備していただく必要があります。

研究会は基本的に春と秋の年2回の開催を予定しています。

テーマ(今後の予定)

  • 「名誉を守る神」と「名誉を捨てる神」(ルカの福音書における恥と名誉)
  • 誉れ高く生きる寄留者(ペテロの手紙第一における恥と名誉)
  • 私たちの名誉=神の名誉?(ペテロの手紙第一における恥と名誉)
  • 神の顔に泥を塗る行為としての罪(パウロ書簡における恥と名誉)

役割分担

それぞれのコミットメントの程度に応じて、いくつかの役割を担っていただいています。

経済的支援単発あるいは定期的な支援をささげてくださっている方々です。
お祈りニュースレターに載せている祈り課題を祈ってくださっている方々です。
ニュースレターの発行(デザインと発送)ニュースレターのデザインおよび各支援教会・支援者への発送を担ってくれている方々です。
ホームページの管理 LampMateさんにホームページ作りを担当していただいています。
教会単位の支援金の取りまとめ教会で集められた支援金を私たちの口座に入金し、またその会計状況をまとめてくださっている方々です。
教会での支援の呼びかけ教会で私たちの紹介をしてくださり、支援を募ってくださる方々です。

よくある質問

参加費はかかりますか?

いえ、かかりません。「恥と名誉の研究会」は皆さまからのご支援をベースに運営しております。

なんの知識もないのですが、参加条件はありますか?

知識がなくても大丈夫です。学びたいという意欲、関心があれば楽しんでいただけるはずです。

レコーディングを見ることはできますか?

申し訳ありませんが、できません。

ニュースレターをもらうことはできますか?

メールアドレスもしくはご住所を教えていただけたら、送付させていただきます。

テーマに興味があり、学びたいと思っています。初心者向けの参考資料や文献を教えていただけますでしょうか?

共観福音書(マタイ伝、マルコ伝、ルカ伝)について、恥と名誉の視点から解説している注解書として『共観福音書の社会科学的注解』(B・マリーナ R・ロアボー 大貫隆監訳/加藤隆訳)があります。

研究会に興味はありますが、「カメラはオフ」「音声はミュート」で聞くだけの参加は可能ですか?

はい、可能です。

ニュースレター最新号

過去のニュースレターは、参加者・支援者にのみ共有しております。過去のニュースレターをご覧になりたい方はご連絡ください。

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お問い合わせ先

代表(大野祐弥)のメールアドレス langeech★gmail.com ※★を@に変更して送信してください。

Facebookグループ(招待者限定) https://www.facebook.com/YuyaONO1995

特定商取引法に基づく表記

団体名恥と名誉の新約聖書研究会
運営統括責任者大野祐弥
所在地〒742-1102
山口県熊毛郡平生町平生村821-2
公開メールアドレスlangeech@gmail.com
ホームページURLhttps://christian-network.jp/honor-shame-nt
販売価格(寄付金額)各寄付金ごとに表示
任意額の寄付は、寄付額任意の為、価格の設定はございません
決済期間即時
追加手数料等の追加料金該当なし
引き渡し時期寄付のため、該当いたしません
受付可能な決済手段オンラインクレジット決済、郵便振替、銀行振込
交換および返品(返金ポリシー)寄付のため、該当いたしません
返品期限寄付のため、該当いたしません
返品送料寄付のため、該当いたしません

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